なんだかんだで物語的なものを作るようになってから25年くらい経過しているので(お金もらうようになってからは15年くらい……)、そうすると自分の中には「これをこうやってああやって作る」みたいなやり方が出来上がっているので、特に明文化・意識化しなくてもできてしまうことになるんですが、それだと人に説明するときには不親切なんだな……と改めて思ったので、物語を作るときの話(簡略化版)です。

売れる・売れないとか面白い・面白くないとはまた別の、物語を作ろうと思ったらこういう考え方をするんだよって言うメモみたいなものなので、毎度のことですがあんまり期待しないで先にお進みください。




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物語を作るとき、まずは何から考えるのか?

そこについては人それぞれ、色々なところから考えるかと思います。
キャラクターとか世界設定とか。

でも、そういうのよりも先に「それがどんなジャンルの何の話なのか」 を決めて「どう始まってどう終わるのか」を決める方が多分、考えがあっちこっちしなくて楽だと私は思っています。

物語には始まりと終わりがあって、始まりに対応した終わりになるものなんですね。
それで、物語を始めるためには「何かが起こらないといけない」んです。

たとえば恋愛ものなら、主人公とその相手役は何らかのきっかけでまず出会いますよね。
で、出会って恋に落ちるのか、出会った後関わりを持つ必要性に駆られて関わるうちに恋に落ちるのか、とか色々パターンはあるんですけどとにかく最初に出会って、その出会いが後のストーリーにつながって引っ張っていくような形のものじゃないといけない。

恋愛ものじゃない場合はもっとバリエーションが増えますけど、たとえば最近話題のアニメユーリ!!! on ICEでは、主人公の勝生勇利がグランプリファイナルを6位という散々な成績で終わって、今後の進退について考えながら故郷に戻ってきたところに憧れのフィギュアスケーターであるヴィクトル・ニキフォロフが「お前のコーチになる!」と押しかけてくるところから話が始まります。引退も考えていた勇利をヴィクトルが競技人生へと引き戻して、物語が動き出すわけです。
(ちなみにユーリ!!!onIceは色んな動画配信サイトさんで有料配信されていたり、バンダイチャンネルの有料会員に加入していると1080円で全話見放題なので最初の1話を見て気に入ったら加入オススメしておきます)



で、話は戻りますが物語の始まりの話。

ここで何か「結末に進んでいくにあたっての主人公の内面における動機や問題」みたいなものを提示しておくと、最後まで糸がつながるので展開で悩んだりもしにくくなります。(しにくくなるだけで悩むときは超悩みますけど…単純なやつなら悩まなくなる)

昨日それで人と話していた時に話題に出したのがプリティ・ウーマンです。

主人公のエドワードは金持ちだけど冷酷な男で、ニューヨークにいる恋人に手ひどくフラれても心を動かされることもなく、これから買収を仕掛けようとしている企業に対しては何の情も抱いていません。
それが娼婦のヴィヴィアンと出会って恋に落ちて、最初はただのイヤな男なのがヴィヴィアンの影響で変わっていって、最後には買収先の企業に情をかけて、それからヴィヴィアンを迎えにいきます。最後にエドワードが手に入れたのは愛情と人間性で、それを与えたのはヴィヴィアンです。

エドワードとヴィヴィアンが結ばれるまでの間に起こる問題は、たとえばヴィヴィアンが教養のない(TPOやマナーについて何も理解しておらず、自分がどう見られるのかということもわかっていない)娼婦であることが原因だったり、エドワードのこれまでの冷たい行いが引き起こしたことだったりします。
それをお互いに自分一人では解決できないのが、二人で解決していくことで距離が近づいていくわけです。

そう考えていくとどんなエピソードを配置するのか考えやすくなります。
キャラクターの設定についても、こういう人間なんだからこういうときにはこういうことを言う、とかおのずと決まってきますよね。

逆にこういうキャラクターとこういうキャラクターの関係を描きたいから、というところから逆算してストーリーを考えることもできるようになります。

最近は「物語を考えることができない人が増えている」って聞いたので、メモ書き程度に書いてみたんですが……、そういう人にはこんなので役に立つのかはわかりませんが、 ちょっとした参考程度にでもお使いいただければ幸いです。


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2010-12-22