私は根本的には表現規制には反対です。
たとえば「顔立ちがロリっぽいから未成年と見なして保護し、そうしたキャラクターの登場するポルノは児童ポルノとしよう」とか言われたら何言ってんだコイツと思います。
過去に東京都が青少年健全育成条例で非実在青少年が云々と言い出したときにも(そんな馬鹿馬鹿しい法律を作られてたまるか)と思いました。
元々の「表現規制に反対する活動」はそうしたものであったと思っています。

が、最近はどうも毛色が違うところがあり…。
そういうのってどうなの?という話です。



▼ブログランキング参加中です
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ にほんブログ村 本ブログ 電子書籍・電子雑誌へ


BLコミック「イチから教えて」連載中@リイドカフェ

バナー
最近、インターネット上では反フェミニズムみたいなものを掲げる方々がそれなりにいらっしゃいます。
主に女性優遇・男性差別の世の中を正そう、みたいな感じのことを主張している方々です。
そういう方々の使うスラングに「まなざし村」というものがあり、これはフェミニストを揶揄したネットスラングで、主に彼らが自分の気に入らない意見を言う女性を馬鹿にするときに使われます。

今、上記のような方々が「表現の自由を侵害する気か!」と言って誰彼かまわず噛みつく事例が山のようにあり、私は最近とても頭を抱えています。
というのも、噛みつかれている側は私も含めて別に「法律でその表現を規制すべき」なんて話はしていないのです。

『少年ジャンプという少年向け雑誌において、あれは許されるレベルの性表現なのか?』

『少年ジャンプという少年向け雑誌において、ああした表現は許されるべきなのか?』

そうしたことを読者が自由に話し合うのは健全なことだと私は思っています。
表現というものは法律で一律に規制されるべきではなく、市場の動向や社会情勢によってアップデートされていくべきものである、と考えているからです。

たとえば昔は多くのマンガで「エイズはホモの病気」という表現がされていて、それがギャグとして成立したりもしていました。
でもこれは現代では許されるものではありませんし、今、そうした表現はまずありません。これは社会が「同性愛者への差別表現は許されるべきではない」と変わってきて、表現がアップデートされたからです。

昔と今では常識が違うことは色々な分野でたくさんあります。
表現規制で例にとるなら、かつては「チャタレイ夫人の恋人」がわいせつ物であるか否かが取りざたされたことがありました。
でも今ではチャタレイ夫人をわいせつ物扱いする人間はほぼいません。それはわいせつの概念が現在とは違っているからです。

それと同じように、時代によって許される性表現は変わってくるものだし、また発表する場によってもどこまで許されるのかが変わってくるものだと思うのですが、そうした話題についてすべて「表現規制だ」と言って退けてしまうのはどうなんでしょうか?

しかもそういう方々はテンプレのように私の仕事について揶揄するんですね。
具体例をお見せしますとこんな感じです。
ちなみにこの方は未成年をターゲットにしていると勘違いしているようですが、モバイル配信されているティーンズラブのターゲットは20代前半~のOLや主婦層です。


私は以前から繰り返し「りぼん・なかよしのような雑誌に同様の表現があれば同じように批判しているだろう」と述べています。
それは単純に「小さな子供から大人まで読むような雑誌においてはああした表現は不適切である」と考えるからです。そこに女性向も男性向も、BLもTLもありません。

ですが彼らの目は曇っているので、私がやみくもにBLやTLだけ擁護していると思い込み、こうして絡んでくるわけです。ちなみに私は不愉快なのでこの方をブロックしており、この方が一方的に私に引用リプライを送り続けている状態であるということも添えておきます。

こういう行動を繰り返す人間について、私は表現規制問題を考える上では「邪魔な存在である」と考えています。
私はすべてのエロを成人向けにすべきだとは思わないし、どんな作品であれ主要読者層によって許される表現・許されない表現があると思っているからです。
ですがこの方々の主張を見る限り、TLやBL(の中で性描写を含む作品)を成人向にしないのであれば何も言う資格がないと述べているようにも思えますよね。でもそこを規制するのであれば、当然ながら、青年誌のエロも全部規制されてしかるべきでしょう。
そういう泥沼を招きかねない言説を無自覚に取る方々がいることで、表現規制に反対しにくくなっていると感じます。
これは以前、青少年健全育成条例についての話題のときにもあったことです。
でもそのときはせいぜい、BLを先に規制しろという程度のお粗末なもので、馬鹿馬鹿しいことを言うなと一笑に付されていました。

でも今はそれが女性蔑視と合体し、仕事で性表現のある作品を扱う人間のことは馬鹿にしても良いという職業差別とも合体して酷いことになっていると感じます。
私はこういうものは次々にブロックすることにしているのですが、それでも後から後からこういう人間が湧いてくるのです。正直、私でさえ「こういう人間をどうにかして規制できないかな」と思ってしまうくらいには酷いのです。

こういう方々の行動を見ていると、表現規制に反対している=こういう行動を是としているように思われかねないという懸念が出てきてしまい、いざ規制されそうになったときにも声を上げにくくなってしまいます。
そしてこういう方々がいることで「自分たちは自立した大人であり、創作物からの悪影響など微々たるものであって、規制は必要がない」という主張をすることもできなくなってしまいます。悪影響がないとはとても思えない言動をされているからです。

それにそもそもの問題として「表現の自由」をうたいながら他人の表現の自由を弾圧するのはおかしいのではないでしょうか?
女性が声を上げると男性が大勢集まってきて、引用リプや直接のリプなどで絡みまくり、相手が疲弊して黙るまで絡み続け、暴言を投げつけ続ける。
これのどこに表現の自由があるのですか?
女性であるというだけで言論の自由を奪われ、大勢から差別と暴言をぶつけられる。これのどこに女性優遇があるのでしょうか?

いい加減にしていただきたいです。
表現の自由を馬鹿にしないでください。表現の自由は他人をよってたかって攻撃していい自由のことではありません。子供じみたいじめを許すためのものではないのです。